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富士パッケージ株式会社(本社:大阪府寝屋川市)はオリジナルの輸送箱や部品箱の制作・提案を手がけており、精密機器・電気製品・電子機器や割れ物の梱包から商品箱や化粧箱の制作・梱包をトータルにご提案されている会社となります。 今回ご紹介するのは、同社が設計した「しいたけ」パッケージをご紹介いたします。
【この事例のポイント】
- 森で育った「しいたけ」だからこそ、環境に配慮した脱プラスチックパッケージ
- 低価格で2種類のパッケージを制作
- 商品イメージにあわせたパッケージ制作
スーパーなどで一般的に販売されているパッケージはプラスチックのトレーが多いですよね。
パッケージの制作にあたりお客様のご要望は
「しいたけの魅力を引き立て、お客さんが手に取りやすい2種類のパッケージ」
を制作したいということでした。
事例をご紹介する前に、パッケージのイメージにもなった「しいたけ」の栽培方法について簡単に説明させていただきます。
「しいたけ」の栽培方法は原木栽培と菌床栽培という栽培方法があります。原木栽培は森で育て
収穫までに時間がかかり収穫の時期も限られており、日本国内の生産の約9割以上は室内で温度管理された場所で育てる菌床栽培という方法でが生産されております。
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収穫までに時間がかかる原木栽培
山にいった時に、丸太が立てかけられてるのを見たことありませんか?一般的に自然の中で育てられ、収穫までに種菌を植えてから1年~2年程度かかります。
また、自然の中で育てるので収穫時期が限られており春と秋の時期にしか収穫できません。
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室内で温度・衛生管理して育てる菌床栽培
木材チップや樹木を粉砕したものに、米ぬかや麦ぬかと水を加えてブロック状に形成したものに菌を植え付け、建物やハウス内で温度・衛生管理された場所で育てる栽培方法です。
収穫までに約3か月程度で、室内なので年中いつでも収穫が可能です。
今回は国内では希少な原木栽培で育てられた「しいたけ」のパッケージの事例です。
1.森で育った「しいたけ」だからこそ、
環境に配慮した「脱プラスチックパッケージ」
森で育てられた「しいたけ」だからこそ、「環境に配慮したパッケージに」という思いから、パッケージを紙製にする事でプラスチックトレーを使用せず、また持ち手をつける事によって、レジ袋が不要でこのまま持ち運べる「脱プラスチックパッケージ」となりました。
パッケージを組み立てた状態で納品した場合、今回のケースだと嵩が大きくなり、お店では場所をとって邪魔になってしまいます。納品の際は、紙を型で抜いた状態で納品し、店頭で組み立てる際、作業が手間にならない様、糊付けが不要で簡単に組み立てができる設計のパッケージに。
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
レジ袋を削減する事で得られるメリットとは?
店頭では、商品の見た目や新鮮さをアピールできるよう視認性を確保。また購入していただいたお客様が持ち運んでる時に、側面に「しいたけ型の穴」をつける事によって、購入して持ち運んでいる時に他のお客様の目に触れやすい形状にする事で広告効果も期待できます。
2.低価格で2種類のパッケージを制作
同じ型でコストを抑える
今回のご相談は2種類のパッケージ制作のご依頼でした。
紙のパッケージを作る際、設計したとおりに紙を切るのに、型というものを使って、紙を抜くという作業して、組み立てれる形状にします。2種類のパッケージを制作する場合、2つの型を作らないといけません。その分、型の費用も2倍になってしまいますが、今回同じ型を使用し、表面の加工を変えることで印象の違う2種類のパッケージを作成しました。
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紙の工夫でコストを抑える
お客様は当初、「森で育てた しいたけ」のイメージから クラフトボールへの印刷がご希望でした。
クラフトボールはコートボールと比較して値段が高く、パッケージで商品の単価が高くなってしまってはあまり意味がありません。
コートボールは最もポピュラーなパッケージ用の用紙ともいえる紙です。取り扱いが多いため比較的低価格で流通しております。
今回ご提案したのはコートボールの裏面に印刷をしてクラフトボールに印刷したようなのご提案をさせていただきました。通常のコートボールの裏面の色は「ねずみ色」なのが一般的ですが、裏面がクリームがかったコートボールを採用しクラフト調を表現いたしました。
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
3.商品のイメージにあわせたパッケージ制作
手間暇がかかる原木栽培で育てられた「しいたけ」だからこそ、そのこだわりが伝わるような 特別なデザインにしたいということで、高級感のある仕上がりに。
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原木栽培ならではの「森」を表現
パッケージの表面には、木の丸太をイメージさせるような木目調のエンボス加工「漣(さざなみ)」という加工で凹凸をつけ、さらに緑と金色の箔押しで高級感を演出。 通常の栽培とは違うワンランク上の商品を視覚的に表現したパッケージが完成しました。
パッケージ制作でお悩みなら!
今回の事例では、同じパッケージでどのように売り場で差別化を表現できるかという点に加え、近年多くの企業で取り組んでいるプラスチックの削減という二つの課題を解決し、さらに低価格のコストでご提供するというお手伝いをさせていただきました。
廣川には、紙の構造や形状加工のアイデアを豊富に持ち合わせた箱作りのプロが多く在籍しています。パッケージを工夫することで、消費者に正しく・しっかりと製品の特長を訴求することができ、パッケージを通じて「売り上げアップ」や「お客様満足度の向上」のお手伝いができるので、ぜひお気軽にご相談ください。
営業担当者からのコメント
パッケージ事業部 M
趣味は映画鑑賞です。大阪南部出身。コストに合わせた提案ならお任せを。
営業担当者からのコメント
予算にあわせたパッケージ制作
紙の選定において、当初の先方のご希望は商品イメージに合わせたクラフトボール紙でしたが予算に合わず。そこで比較的安価なコートボールをご提案いたしました。中でも裏面がクリーム色をしたものを選び裏面印刷とすることで安価にクラフト調の風合いを演出することが出来ました。
予算に合わせたご提案なら是非当社へご相談くださいませ!