廣川パッケージ&プロモーション

【ルピシア/紅茶】ニスの使い分けでエンボス加工を強調し、豪華絢爛な限定缶を実現。短納期のオーダーには「複数サンプルの同時提案」と「段階的な確認」でスピーディーに対応

【この事例のポイント】

  1. ニスの使い分けでエンボス加工を強調し、細部までこだわった豪華絢爛な限定缶を成形
  2. 短納期のオーダーには「複数サンプルの同時提案」と「段階的な確認」でスピーディーに対応
株式会社ルピシア(本社:北海道虻田郡ニセコ町)は、世界各国から400種類以上のお茶を集めて取り扱っている国内有数のティー・ブランドです。

今回は、25周年記念として販売する限定商品(25種類×2=計50袋のティーバッグ入り)にふさわしい、華やかで高級感のあるパッケージのご要望をいただきました。
※こちらの商品は現在は発売されておりません。


1. ニスの使い分けでエンボス加工を強調し、細部までこだわった豪華絢爛な限定缶を成形


「ルピシアといえばシルバーの小さな丸い缶」というイメージが広く浸透しています。そこでルピシアのアイコンであるシルバー缶を直径23.2cm×高さ10.2cmまで巨大化させ、周年記念に相応しい非日常性や限定感を出すことにしました。

正面のデザインは「LUPICIA」のブランド名と共に「25TH ANNIVERSARY」の文字、そしてルピシアが大切にしているブランドストーリーに登場するキャラクターシンボル「らくだと王子」を採用し、一目でルピシアの周年記念商品であることが伝わる特別なパッケージに仕立てました。

サイドには茶葉を彷彿させるボタニカル柄の細やかなエンボス加工をしっかりと施しています。

ベース面にはマットニスを、凸面にはツヤニスを施しています。ニスを使い分けることで、凸部分がより強調され豪華な印象が際立ちます。

一般的に中国の工場でサイドエンボスを施すのは技術的に難しいと言われていますが、可能な工場を選定することで再現できるギリギリまで攻めた細かなエンボスを盛り込み、さらに豪華に仕上がりました。

国内製造では予算的にハードルが高いエンボス缶ですが、廣川が長年培ってきた海外における調達能力を活かすことで、お客様のこだわりを高コストパフォーマンスで製品化させました。


2. 短納期のオーダーには「複数サンプルの同時提案」と「段階的な確認」でスピーディーに対応


短納期での対応が求められたため、可能な製品サンプルの提示回数は1回のみ。時間が限られていたので数種類の印刷サンプルを同時に提出しました。

  • どこまで細かいエンボスが表現できるか?
  • エンボスはエンボスでも、どのような色味のニスにしたら一番きれいに魅せられるのか?
これらを限られた時間の中で重ねてやり取りし、モックアップや板金状態などは段階的に確認することで、納得いただける最終サンプルを初回で作れるようスピーディーかつ効率的な対応を心がけました。

SNSでは「缶かわいい!」「25周年缶大きい!」「缶があまりにも可愛いので買ってしまった」「模様が浮いててとてもきれい」「店舗に行って実物見たら、思ってた以上によい缶だったので買ってしまった」「普通の缶との違いがすごい」「缶が美しくて幸せ」「缶が空いたら何を入れようかな」という缶にまつわるコメントが拡散され、短期間で完売しました。

廣川の長い歴史による広い加工ネットワークから、一般的に製造が難しいと言われているエンボス加工も短納期で実現させることができます。ぜひお気軽にお問い合わせください。

営業担当者からのコメント

プロテック事業部 M

お客様のやりたいことだけでなく、わたしのやりたいことも盛り込むことでお客様の商品が最大限売れるようにお手伝いさせて頂きます。

営業担当者からのコメント

「廣川だからこそご提案できる缶」を提案

ルピシア様をご存知な方は、まずあの丸缶を想像されると思います。つまりそれだけ缶を使用されているのですが、廣川は「缶メーカー」としては圧倒的に後発でした。そんな中で「高付加価値なパッケージ」というコンセプトのもと、「廣川だからこそご提案できる缶」を提案していたところ、本件のお話を頂きました。

企画発案から納品まで非常に短納期の中、どこまで細かいエンボスが表現できるか、エンボスはエンボスでも、どのような色味のニスにしたら一番きれいに魅せられるかを、限られた時間の中でご納得頂けるまでやり取りさせて頂きました。最終的にはとてもきれいで良い商品がお届けできたと思っております。

また、消費者様からも非常に好評だったというお声を頂き、とても満足しております。

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