【この事例のポイント】

ラグジュアリー製品にぴったりのパッケージは、紙商社の知識を活かした素材の選定と加工技術で実現
異素材のパーツを組み合わせたパッケージも、廣川なら一括オーダーで叶えられる

ブラシメーカー様から、ラグジュアリーブランド「KENT」のヘアブラシ用パッケージのご要望をいただきました。バラエティショップのブラシコーナー等で販売される製品です。

ラグジュアリーブランドに相応しく、一目で高級感が伝わるとにかく見栄えの良いデザインをテーマに作ったこちらのパッケージは、15年以上にわたり「KENT」ブランドの顔として採用されています。

1. ラグジュアリー製品にぴったりのパッケージは、紙商社の知識を活かした素材の選定と加工技術で実現

ラグジュアリー製品に相応しい素材として「アイベストW」という両面コートアイボリー紙を選定しました。

アイベストWは、はっきりとした白さと美しい半光沢、なめらかでスベスベとした手触りが特徴の高級白板紙です。両面コートにより裏表の印刷格差がなく、鮮やかな色彩とハイクオリティな印刷でパッケージのレベルをアップさせてくれます。

両面印刷を施すと、製造段階で印刷後の用紙のインキが重ねられた状態でくっつき、それらをはがす際に印刷面も一緒に剥がれてしまう「ブロッキング」と呼ばれる現象が起こります。そこでブロッキングを防止するために、くっつきの起きづらい加工として表面はマットビニール、裏面はマットニス加工を施しました。

加工方法の選定時には、ブロッキング防止等の機能的な理由だけでなく、製品のイメージに合わない「ニス引き」「ビニール引き」「プレスコート」「PP貼り」などのピカッと輝く加工は除外し、ビジュアル面でも最適な方法を検討しました。

また、今回のパッケージは箱の内側にまでこだわりました。ブラシの高級感を引き立てる鮮やかな赤色に、箱表面の「KENT」と同じ特色でブランド名を印刷した台紙を使用しています。

2. 異素材のパーツを組み合わせたパッケージも、廣川なら一括オーダーで叶えられる

上部に約1センチの窪みを持たせることで規格のPP製ヘッタを差し込むことができ、店舗での吊り下げ陳列にも対応させた箱の構造を採用しました。

下部も同じく約1センチの窪みを持たせたほか、四隅の凹みでコントラストを目立たせ、立体的なデザインで他製品との差別化を狙いました。より細部までこだわった高級感のあるイメージを消費者に訴えられるパッケージを実現しました。

これら上下の窪みにより、パッケージ全体で約3cm分のボリュームアップを叶えています。

さらに、箱の中には「C-PRO」と呼ばれる説明書きのタグを、裏には「POSシール」と呼ばれるステッカーを使用し、ブラシのサイズや製品の特長を示すことで、数種類の商品にまたがり同一パッケージを使用できるようにしました。

廣川は、紙商社としての知識を活かした素材の選定・加工方法を活かした箱づくりが得意です。

また紙箱だけでなく、窓部分に使用したPET（ポリエチレンテレフタレート）製クリアケースや、裏面に貼ったシールの製造も担っておりますので、それらの素材を組み合わせたハイクオリティなパッケージを一括で製造することができます。ぜひお気軽にご相談ください。