廣川パッケージ&プロモーション

環境に配慮し、黒を商品に合わせたパッケージ

株式会社山佳化成は、プラスチック射出成型(インジェクション)製品の企画設計・金型・製造を行っている会社です。 同社が製造・販売している「生ジョッキ感タンブラー」用の個箱を作製、納品しましたのでご紹介いたします。

【この商品のポイント】

  1. SDGsを意識した商品にぴったりのパッケージ
  2. 黒を表現する印刷手法
  3. タンブラーを目立たせるための付加価値加工

1.SDGsを意識した商品にぴったりのパッケージ


「生ジョッキ感タンブラー」は、SDGsの取り組みの一環として製造されました。 このタンブラーは、通常であればプラスチック樹脂のみで製造されるところに、竹炭を51%配合し、プラスチック樹脂の使用量を減らすことに成功した商品です。

竹炭はビールの泡立ちにも効果があることから、口当たりの良さも評判になっています。そのため、環境に配慮しながらも、消費者の満足度にも還元できる商品になっています。
今回当社が納品したパッケージは80%以上の古紙を配合したコートボールを使用しています。それは「生ジョッキ感タンブラー」がSDGsを意識して完成している点を考慮し、パッケージもSDGsにこだわったものが良いと考え、予算に見合った古紙の使用を提案しました。

 
古紙を使用することは、資源の有効活用や環境保全の観点から持続可能な生活を維持していくために効果的であると考えられています。
紙は木から作られていますが、今、世界の森林面積は減少を続けています。そんな中で日本は、パルプ材と呼ばれる紙の原料の大半を海外からの輸入に頼っており、紙を作るために海外の森林に依存している状態です。

そのため古紙を使用することは、森林保護の観点からSDGsに配慮していると言え、今回の商品のコンセプトともぴったりと合うと当社は考えました。

2.黒を表現する印刷手法



商品の特長が竹炭なことから、「炭」に合わせたパッケージを再現しました。
一目で「炭」のイメージが伝わるように、パッケージ全体を「墨ベタ(黒インキ100%で表現する黒)」に仕上げました。
全面にこの黒を印刷することで、黒がやや浅い仕上がりになることを利用し、「炭」に近い黒を引き出しています。
次に、より「炭」の雰囲気を演出するためにツヤ消しとしてマット加工を採用しました。
対してパッケージ中央の商品デザイン部分には、プロセスインキを掛け合わせた「リッチブラック」を採用しています。
リッチブラックは墨インキだけでは表現できない深みのある濃い黒を表現することができます。
このように一口に黒と言っても様々な黒系統の色が存在し、それに合わせた印刷手法があります。黒に統一したパッケージでも「墨ベタ」と「リッチブラック」を使い分けることで、ちょっとしたアクセントに効果的です。

3.タンブラーを目立たせるための印刷


当初のパッケージは、ニスとマットニスで商品デザインと背景との対比を表現していましたが、パッケージの中央にデザインされている商品デザインを目立たせたい、との要望を受けて、シルク厚盛印刷とマットビニール加工をおこない、当初のパッケージより商品デザイン部に立体感を出して印象に残るように工夫しました。
蓋の部分は、当初は商品名を金刷りしていましたが箔押しへ変更し、より高級感のあるパッケージへと仕上げました。

左側:シルク印刷×マットビニール加工、右側:ニス×マットニス加工

インキを厚く盛ることで表面が艶やかになり少し厚みがでます

(左)マットニスに印刷(右)マットビニールに箔押し


この案件は、2種類のサンプルを作成することで、その見た目の違いを比較し、お客様により満足頂ける仕様で量産・納品することができました。  

当社は、ただパッケージを作るだけではなく、商品が売れるための仕様をご提案します。そして試作などで直接お客様が確認して頂き満足頂けるまでご提案致します。 今のパッケージから変えてみたいけどどうしたらいいのか分からない、などお困りがある場合にはお気軽にお問い合わせくださいませ。

営業担当者からのコメント

パッケージ事業部 N

野球大好きです。ご相談には親身になって対応いたします。

営業担当者からのコメント

商品の特徴をパッケージで最大限発揮!

株式会社山佳化成様より竹炭を使用したタンブラーの企画が進んでいると連絡頂き先方のデザイナー様を含め、面談させて頂きました。
商品コンセプト・ダーゲット先・販売予算をお伺いし、商品の特徴をパッケージで最大限発揮できるように、加工のテストを何度も繰り返してご満足いただけたパッケージです。
これからの季節、竹炭タンブラーで良く冷えたビールを頂きたいものです。

scroll-button